クライアントを巻き込むディレクションとRFPの重要性~ワークショップレポート

2013年1月12日(土)、秋葉原のGARAGE AKIHABARAで「Webディレクション リテラシー向上ワークショップ~クライアントサイドを巻き込んだディレクションとRFPの重要性~」を開催させていただきました。

なんと当初見込みの15人を大幅に超え、40人超の方々が会場に集合。なんかすごい熱気になっていました。お集まりいただいた皆様に心からの感謝と「集まりすぎだろう」というツッコミを贈らせていただきます。

また実際の案件を題材として持ち込んでいただいた、ライオン株式会社の坂本さん 本当にありがとうございました。

ディレクションは本当は一人きりでやっちゃいけない

さて今回の講義の主題ですが、もう徹頭徹尾こればっかり叫んでたような気がします。
プロジェクトのディレクションは本来制作会社のディレクターが一人きりでやればいいってものではなく、クライアントさんにも参画してもらわないとうまくいかないよ。ということです。

で、まずはそのあたりを納得していただくために、実例を交えて30分ばかり講義を行いました。

以下にスライドを公開してますのでご覧ください。例によって字だらけなので読みにくいかもしれませんが、全画面表示すればなんとかなると思います。

>>縦型スライドで見たい方はこちらからどうぞ

時間の無い人用のまとめ
・ディレクターがサイトコンセプトを作るのが手っ取り早い
・でもそれは最善策じゃない
・本来はクライアントの担当とディレクターが一緒にコンセプトを作れれば最高
・とは言っても実現は結構大変
・だからRFPが重要
・でもクライアント担当"だけ"でRFPを作るとイミフになりやすい
・じゃあディレクターと一緒にRFP作ろう
みたいな内容でした。

実際にクライアント担当を交えて 40人でRFPを "一緒に作る" という前代未聞のワークショップ

上記の内容を把握してもらった上で、実際のRFP(提案依頼書)の作成をやってみるというワークショップを開催しました。

当日参加してくれた現役Webディレクターに、ディレクター志望の学生やディレクション業務を兼任するデザイナーさん、クライアント役で参加してくれたライオンの坂本さん、そしてナカムラ本人と・・・なんと総勢40名オーバー!

写真をご覧いただければ分かると思いますが、かなり異様な光景ですw

実際のワークショップのおおざっぱなフロー
・全員でインタビュー形式ヒアリングを行い、ざっくりプロジェクトの概要把握
・参加者を4チームに分け、RFP作成の担当領域を勝手に決める
・担当するRFPシートの内容をチーム内で討論し「こうなるんじゃないか?」の仮説を決定
・各チームの代表者(各チーム2名ずつ計8名+中村&ライオン坂本さん)で車座になり、項目すりあわせ
・すりあわせ討論中は全員が車座の周囲を囲い、全員でわーわーやりあう
・で、最終的に各項目に対し「一言で言い切るとこう!」を文章化して共有
・ドキュメントに起こしてRFP(提案依頼書)完成!

>>実際にワークで使った中村式RFPシートダウンロード

※なお、今回のワークショップで実際に作成された成果物であるRFPシートは残念ながら参加者の方のみの限定公開とさせていただきます。色々大人の事情もあるってことでお察しください。

神様をユーザーと仮定するなら クライアントの担当とディレクターは相棒になれるはず

つまり今回僕が言いたかったのはそういうことです。

このブログでもちょいちょい言ってる事だったりもしますが、僕らが真に叶えなければいけないのは「ユーザーにとっての満足」であって
そのために動くプロジェクト上においては本来「クライアント ― 制作チーム」の間に上下関係なんて無くていいと思っています。(もちろん最低限の礼節は必要でしょうが)

クライアントがただ「やっといて」と言うだけで、制作チームは「わかりました!」しか言えない なんてなんかオカシイと思いますし、その結果に文句があればクライアントは「やり直し」と言えば良くて、それに対し制作は「じゃあお金ちょうだい」としか返す言葉が無い。。。

確かにある意味ではこのやり方もあってるのかもしれません。効率的ですし、何よりシンプルでわかりやすいですから。

でも今一度制作、クライアント両方の皆様に聞きたいんです。

僕たちが「やりたい!」と願った "ものづくり" って、そんなものなんですか?
そのサービス(商品)への熱意は、どこかの誰かにマルナーゲして納得できちゃう程度のものなんですか?

制作にとってもクライアントにとっても「ユーザーこそが最終的な"お客様"である」と仮定できたなら、その前段階にあたるプロジェクトの基本コンセプトや制作成果に対する考え方は少し変わってくるはず。

クライアントは決して制作チームにとっての「お上」では無くなり、「一緒にプロジェクトの根幹を支えていく相棒」になっていくはずですし、そうあるべきだと思うんです。

そしてその理想的な関係を作るための考え方と実行方法の一つとして、今回はRFPについての講義を行い、実際にやってみてもらった。というわけです。
ちょっとでもその有用性を感じていただけたなら、ワークショップは成功と言えるんじゃないかな?とか考えています。

今後の活動やワークショップ開催予定について

さてさて非常にありがたい話ですが、今回のワークショップを終えて、複数の企業担当者さんから「ウチの案件も題材にしちゃってよ!」という嬉しい声をいただいております。(結構なビッグネームです 乞うご期待)

ですので、今後もどうやらこんな感じのワークショップは継続していくことになりそうです。実際の案件に合わせて講義の内容やワークの構成は変わるでしょうが、「月イチくらいのペースでやっていけたらいいな・・・頑張ろう」なんて考えています。
※中村も参加しているWebディレクショングループを軸に活動は行っていくつもりです。

次回のワークに関しては詳細決まり次第、FBページやこのブログ上で告知していきますので、チェキっといていただけると嬉しいです。(人数の都合上抽選になっちゃったりもするので早めのチェックがオススメです)