ディレクターは「ズケズケ言い過ぎ」くらいでちょうどいい(ワークショップレポート)

こんにちは。最近読者さんが増えて来てるような気がして気分が浮ついているナカムラです。

先日またしてもワークショップの講師役として登壇させていただく機会がありましたので、今回はその内容をふりかえりつつ、表題にあるようなお話をお届けしたいと思います。

まずワークショップについて

2013年2月16日(土)、講師やWebデザイン関連書籍の著者としても有名な千貫りこさんの呼びかけのもと、ちょっとクローズドなワークショップが最近何かと話題な「コワーキングスペース茅場町 Co-Edo(コエド)」で開催されました。タイトルはずばり「中村健太のディレクション講座」ww

ストレートすぎるタイトルまんまですが、僕が講師役として登壇し「ディレクションに置いて遠慮はむしろプロジェクト成功の妨げになるよー」みたいな事をお話させていただきました。

本来求められるのは”タブーなき意見”

クライアント側の担当にしても、自社の上司にしても。
何かに困って、何とかしたいけど、どーすりゃ良いのか分からないからディレクターが呼ばれているはず。

なのに「先方への配慮」だとか「気遣い」という便利な言葉に逃げ込んで、本来突っ込まなければいけない大事なコトを伝えそこねてはいませんか?

それじゃどんなプロジェクトも上手く進まないですよ。進んだとしても最適化までに膨大な時間がかかりますよ。

といった内容を、以下のスライドでズバっと言い切ってみました。

>>縦型スライドで見たい方はこちらからどうぞ

時間の無い人用のまとめ
・ディレクションは本来クライアント(依頼者)の下で行うものではなく
 プロジェクトに関わる人間全てを効率的に動かすためにある。
・「依頼されてから実行」より、依頼者と一緒に「何を実現するか?」まで遡って考える
・つまりもっとディレクターは最上流に食い込むべき
・そうするためにも、企画内容/依頼内容やらに妙な点があればズケズケとツッコむ。
・実際やってみると嫌がられるどころか喜ばれる。ぜひやってみよう。
・ただし一人でやらずに複数人でダメ出ししてみよう。きっと色々うまく行く。
こんな感じです。

実際の残念サイトを題材に診断シートを作ってみる

上記の内容を把握してもらった上で、チームに分かれて実在のサイトの診断シート(ダメ出しシートとも言う)を作成してみよう!というワークショップを開催しました。

※今回は既存サイトのリニューアルと仮定して、現行サイトの何が悪いから売れないのか?を各チームで考えていただき、ダメ出し大会を行った感じです。

ワークショップ時の様子

ワークショップのおおざっぱなフロー
・お題サイトの概要を説明(目的と悩みの内容など)
・3チームに分かれてとにかくオカシイと感じる点を書き出し
・書きだした内容を元に「最も早急になんとかするべき点」を選出
・書きだした内容と優先改善項目を発表

>>実際にワークで使った中村式サイト診断シートダウンロード

普段職場でくっちゃべってる笑い話にこそ価値がある

多分制作の現場に関わるほとんどの人に経験があると思うんですが、チームメンバーと一緒になって「この企画無いわー」とか「どうしてこうなった!」とか「もっとこうやれば良いのにねー」なんて愚痴とも付言えないような会話しますよね?

「何か変だなー」って企画や提案、プロジェクトそのものがまかり通っているように見えたり、あるいは発注者側の好みで決まった装飾がどーもユーザーを無視しているような気がしてならなかったり。

一般の人たちよりも数百倍の数のWebサービスやサイト、関連ニュースを見てきた自分たちから見たらもっと最善の策があるように思えてならないのに「それはそういう物だし、文句言ってモメても大変だから・・・」と表立って言うことが出来ず、結果として愚痴のような文句のような内容を普段の会話に紛れ込ませてナァナァにしてしまう。

それが悪い。ということではなく「もったいない」という事が言いたかったんです。

だってその文句にはユーザーにより良い形でサービスを提供するためのヒントが隠されているんですよ。その文句への回答がビジネスを上手いこと回すキーになっちゃうかもしれないんですよ。

なんでそんなちっぽけな所で呟いて終わりにしてますかもったいない。

文章化して、ぶつけてみて、内容協議して、スケジュール組んで、改善しちゃいましょうよ。・・・と、言いたかったわけです。

ディレクターはもっと本気の本音をぶつけるべきだと思う

ナカムラは生来の性格なのか「お茶を濁す」とか、「ボカして言う」というのが苦手です。なんでもかんでも正論しか言えないってほどの重症じゃあありませんが、なんというかこう・・・あっちの人にはこう言ってこっちの人にはこれはこう伝えて。
そんな感じのいわゆる”腹芸”をするのが嫌いで、やってる人を見るとイライラしてしまいます。(多分ガキ臭い考え方してるってことなんでしょうが)

そのため、正直な話ディレクターになる前は割とその性格な悩んだりもしました。が、ディレクターになってみるとこの性格が吉とでるケースが多いような気がします。

「この企画ないわー」を「この企画内容ではユーザーに届かない」と言い換え「どうしてこうなった!」を「どうしてユーザーが何を求めているか考えなかったんですか?」と置き換え、あくまでユーザーのための視点に立って”ボカさないで”真正面からぶつけてみる。

騙されたと思ってやってみてください。

これで相手を怒らせたなら逆に本音を聞き出せるチャンスですし、大抵の場合は怒るより先に「そう!そこをなんとかしたかったの!」と共鳴してくれます。プロジェクトのあらゆる場所に必要なディレクターだからこそ”全部本気の本音”でぶつかっていったほうが最終的にユーザーのためになりますって。いや本当に。

そのための使いやすい形式やテンプレートは上記にアップしてあります。ぜひぜひお役に立てていただければと思います。