知っていて損はないディレクターとしての「話し方」基本ルール

社会人になった時点で、ある程度の敬語やら丁寧語やらの講習・勉強は済ましているのがほとんどだと思いますが、「話し方」「伝え方」まではあまり意識して使えていない方が多いように感じます。(過去の自分も含めて)
なので今回はWebディレクターという職域を任された場合に発生する口頭でのコミュニケーションにおいて、何をどうすると内容が人に伝わりやすいのか?をまとめてみました。

どういった時に口頭でのコミュニケーションが必要になるのか

Webディレクターとして仕事をする上で、「口で言って物事を伝える」という場は実はそんなに多くはありません。が、その少ない機会というのがすごく重要な場合ばかりなので、どんな場所で必要になるのか?をまずは書いておきます。

代表的なパターン(対外部)
・クライアントに対し提案、交渉を行う時
・要望やクレームに対する回答を返す場合
・成果など、何かを報告する時

代表的なパターン(対内部)
・社内的な提案を上層に提案する時
・デザイナー、プログラマーに仕様や要望を伝える時

話し方は、基本的には「結・結・結」で

ちょっと極端な例になりますが、何かを単純に伝達しようという場合には以下のような感じでしゃべります。

「これをやるので、こういうものを作って欲しい」
「これはこういう意図で作るものなんだ」
「で、その目的を達成するためにも1ヶ月以内で作って欲しいのさ!」

最初が「最終的に把握して欲しい内容」=結
次に「理由、もしくは強調」=結
最後に「内容の補足」=結
という構成です。ちょっと上記の例文は極端すぎるかもしれませんが、要するに「要点だけ言うこと」と「Aを聞いておかないとBが分からないといった話し方を避ける」という2点に気をつけて喋る。ということになります。

説得や交渉の場合は「結・起・承・結」

人に何かを伝えるだけでは足らず、その伝える内容に対し、納得なり妥協なり何らかの変化をさせなければいけない場合、上述した「結・結・結」で意見を押し通そうとするとだとケンカになります。
こういう場合は「結・起・承・結」のパターンが役に立ちます。

例としてあげると、
結:「この金額じゃ無理です。機能縮小もオススメできません。」
起:「だってね、○○と××を実装して・・・」
承:「で、そのサービスでマーケットを開拓していくんですよね?」
結:「じゃあこの機能どうしてもいるよね?ちゃんとやろうよ。」

みたいな感じ。
最初の結と最後の結だと、同じことを言っているようで、話がちょっとすり替わってます。2つめの起のとこで、別の話がスタートしているんです。

まずは最終的な自分(自社)としての結論。そこから説得スタート!て進めるイメージですね。「そんな乱暴な・・・」と思われるかもしれませんが、ここをボカしたまま話を進めると、ほぼ間違いなく話がこじれます。なので、交渉ごとの時にはこういったスタンスで話をすすめたほうが、結果的にうまくいくことが多いと思っています。

話の最初を聞いておけばOKなように。また、どこかのセンテンスが抜けても内容がある程度把握できるように

文章なんかではよく、「起・承・転・結」なんていう展開方法が用いられますが(最近はそうでもないのかな?)、実は口頭で話して物事を伝える場合、この方法はあんまりオススメできません。なぜならどーしても長ったらしくなるから。

例えば
「○○株式会社さんが新しいサービスをやりたいらしくて」
「そのためにこんな機能とWebサービスが必要なんだよ」
「でも、××っていう事情があってそれが出来ないから」
「だからこういう策を1ヶ月以内に実現する方向でいこうと思うんだ。」

一見するとわかりやすいし、何の問題も無いように見えますが、これはあくまで文章として読んだ場合。(実際、プレゼン資料なんかではこの書き方のほうが納得を得られやすかったりもします。)

しかし、これを口頭で、実際に事例に当てはめてしゃべってみると結構長くなります。 そして、聞かされた相手は『内容を聞き取りながら先を予測し、自分が何を把握すればいいのか瞬時に判断した上で要点を把握する』というちょい難しめなことをしなくてはいけなくなります。これはしんどい。

なので、基本的には全部結論。あとは優先度順に伝える。というのが口頭で何かを人に伝える際の基本形になります。