クライアントに「とりあえず作ってみて。みてみないとわからないから」と言われた時のディレクターの返し方

先日、「とりあえず作ってみて。みてみないとわからないから」というつぶやきがTwitter上で話題になり、その一連の流れをまとめたtogetter上の記事が物議を醸した。 という事がありました。

「とりあえず作ってみて。みてみないとわからないから」つぶやきまとめ」

んで、この記事に対して僕がディレクターとして思ったことがあったり無かったりしましたので、ちょいと書いてみようかと思います。

ナカムラが思ったこと。

これってディレクターが前段階でもの申してやればなんとでもなることじゃね?

まず、クライアントの意見は全部入れるとだいたい見当違いのものができあがることが多いです。もうね、これは仕方ないと思う。だって企業の担当者はWEBの専門家では無い場合がほとんどなんだもの。

だから、どんなものができるのかイメージできない。 結果として「とりあえず作って見せてよ。お金出してるでしょ?」というスタンスになってしまう。これをそのまま受けてしまうと何が起こるか?それは以下のような最悪のスパイラルでしょう。

想定される最悪の事態

とりあえず作ってみて
→デザイナー頑張ってとりあえず作る。

気に入らないから別パターンお願い。
→さらに頭をひねってやってみる

やっぱり○○が■■だから~・・・
→やってみる・・・

無限ループに限りなく近いなにかが起こる。

いったいなにが足りないとこういうことになってしまうんでしょう

まず、とりあえず。という段階では、決まっていないことが多すぎる場合がほとんど。 ・どんなターゲットに
・どんな価格設定で
・どんなイメージ戦略で
・どういうスパンで
・どう売っていくのか・・・
こういった事(つまりはそのサービスをWEBでやる目的)が不確定だったり、もしくはフワフワしている段階で起こりやすくなります。

そもそもこの段階でデザインを見たいって言うこと自体がイミフwwwというレベルなんですが、それでもどうしてもデザインが無いと先に進めないんだよ!という方も少数ですが確かにいます。

では、そんなとき僕らディレクターはどう返したらいいのか?

ディレクターはこう言ってあげればいいと思うよ。

「できますよ。でもお金かかりますよ?」
「そしてそれは安くはないですよ?」
「逆に、デザインに関して任せてくれれば、そこから上がる数字に責任持ちます。」
「デザインを好き嫌いで決定するなら そこは責任を持てないけどOK?」

とりあえずこれを伝える必要があると思います。
で、僕の経験上、だいたいのクライアント担当者は、ここで折れてくれます。

そもそも、やり方にも問題があるのかもしれない。

こういう要求がまかり通ってしまう背景として、ディレクターを含めた社内スタッフ全体に「クライアントの意見を100%に近い形で反映しなくては!」
もしくは、「クライアントをデザインで満足させなくては!」
という間違った思い込みが前提にあるように感じます。

確かにクライアントの担当者をデザインで魅了する。これは非常に大事です。
大事ですが、もっと大事なのは、そのサイトを訪れたユーザーを満足させるデザインであること。のハズ。

で、これはやってみないとわからない。の部類に入ることだと思うのです。
WEBのプロとして責任を持てる制作物をしっかりと作り込んで、アクセス解析に基づいた分析から、さらなる作り込みやリニューアル、リデザインの提案を進める。

最初っから100%のものを作ろうとするより、ずっと理にかなっているやり方だと思うのです。