提案より「選んでください」が効く

結構僕自身がやってしまいがちなことなんですが、WEBディレクターって仕事をやっていると、「あ!このサービスにはこの提案しかない!」てなってしまったりしません?いや、一般的な思考回路なのかどうかは置いておいて、こうなってしまうと実は結構提案が通りにくいケースがあります。
特に中小企業のお客さんや、WEBに対するリテラシーが低いお客さん、それと、『紙媒体でけっこう広告を打ってきた人』だと特に起こりやすいと感じます。

というのも、WEBの業界だとあまり聞きませんが、紙の業界って(こと日本においては)結構そういうとこがフワっとしてて当たり前なんですよ。
具体的な例でいうと、紙でパンフレットを作ろうと思ったとき、クライアント側は基本的に文句と注文しか言わないケースが多いらしいんです。

で、
「こういうの作っといて」
「できました!」
「あー、ここはこうなんだよね」
「了解です!ではこうしました!」
「あ、そんでここをこうさ・・・」
「できました!」
「あ、やっぱりここはさ・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

と、まあ、こんな調子になることが多いらしいです。
でもWEBの場合、業界的に「追加するなら別料金よ」ってな形がよくも悪くも浸透してるので、先にディレクターの提案を通して、外枠決めて、で作ったら確認、修正。リリース。仕様変更は別料金。

上述のようなクライアント相手に制作した場合、提案を「決めうち」してしまうと、あんまり考えもしないで「あ、うん。OK。」とかって最初は言われます。でもその実、頭の中では「まあとりあえず形にしてよ。見て考えるから」とつぶやいているケースがほとんど。
つまり、何にも考えてもらえていないんです。

なので、「お任せください!」じゃなく、「これとこれ、どっちがいい?」て聞いてあげるほうが上手くいくパターンが多いです。
決め打ちではなく、あくまでもクライアント担当者本人に選んでもらう。

こうすることでクライアントも頭を使って提案内容を聞いてくれますし、ちゃんと意見も聞けます。追加料金を請求しなくても良いサービスが生まれ、結果としてより早く作ったWEBサービスは多くのユーザーに使ってもらえる。というわけです。

提案のときも一緒ですね。提案より「選んでください」のほうが、使いどころによっては上手くとおりやすくなりますので、ぜひ。