パクりで勝てるか!メディアの企画段階で考えるべき5つの項目

ども。はじめまして。千歳です。

唐突ですが、最近よく「新規Webメディア(オウンドメディアなどコンテンツ・マーケティング系)の立ち上げ企画相談」を受けます。受けるのですが、大抵がフワッフワです。もう飛びそうなくらいフワッフワです。

なので、僕の場合本格的な相談やコンサルに入る前に、必ずプロジェクトの骨子を固めるために重要な5つの質問を投げかけるようにしていたりします。

ちなみに ...... 最初から5つ全部に明確に答えてくれる人はほとんどいません。

が、この質問に対して真摯に考えた上でプロジェクトを立ち上げ、実際にボチボチ成功している例もあるので、多分メディアでなんかいい感じにしたい時の企画フレームワークとして結構イケてるんじゃないかなーとか考えています。

以下に紹介してみますね。

1.その情報を欲しがっているのは誰か?

ターゲットを明確にするという、ごくごく当たり前のことですが、そもそもここが明確になっていない企画が多いです。

「こんなメディアがあったらおもしろくないですか?」とか「こんなメディア今までありませんでしたよね!」みたいな企画が多いのですが、そもそも誰に見てほしい情報なのかが明確になっていないケースばっかなんですね。

当たり前の話なんですが、まずはここを明確にしてもらうよう質問してみます。

例えば、性別、年齢、居住地域、収入、職業、学歴などのいわゆるデモグラフィック属性。あるいは、情報がほしいと思うシーンなどをなるべく具体的にイメージしてもらいます。

2.読みたい人はどこに何人いるのか?

趣味でメディア運営をする場合を除き、ターゲットが何人いるかは企画の実施/却下の判断をするのにとても重要な指標。

じゃあ何人いればいいの?というと、その人数の1%~10%の人が月1回サイトに訪問してくれたときに、期待するUUが得られるかどうか?といった形で逆から考えていけば良いと思います。

1%~10%とだいぶ幅がありますが、そこは情報のカテゴリによって異なってきますので、企画に応じて考えて(当て込んで)みてもらいます。

3.その情報は誰(どこ)から どうやって集めるのか?

メディアとは、誰か(どこか)から情報を得て、別の誰かに情報を届けるためのものです。

「こんなメディアあったらいいよね!」と言うのは簡単ですが、そこに掲載する情報を本当に集められるのかどうか、集めるのにどれくらいのコストがかかるのか、網羅的に集められるのかなどを精緻に考える必要があります。

当たり前ですが、24時間365日不眠不休であらゆる情報にリーチして記事を書ける人なんていないのですよ。

4.なぜ現状、その情報はターゲットに届いていないのか?

やや大げさに言ってしまうと、普通の人が簡単には手に入らない、あるいは手に入れるのに手間や時間やコストがかかる情報を集めてまとめることがメディアの価値です。

ちょっと検索すれば誰でもリーチできる情報や、誰かに聞けばすぐにわかる情報は、わざわざ新規のメディアで提供しても何の価値もありません。

例えば芸能人のゴシップ記事などがいい例で、普通の人は知ることのできない情報を、記者が駆けずり回って集めているからこそ、そこに価値が生まれます。

いわゆる、情報の非対称性(asymmetric information)というやつです。

「今無い」なら、「なぜ無い」を考えていかないと、プロジェクトが破綻します。

5.そのコンテンツを読み手に届けることで金が動くか

そして最後は、ビジネスモデルです。ぶっちゃけここを明確にしないまま「なんか流行ってるから」でメディアを始めてしまうと大抵コケます。もうそれはそれは盛大にコケます。

掲載料モデルでいけるケース

実際的なメディアの読み手となるターゲットユーザーと、その情報を持っていてかつアウトプットしてくれる人との間で直接的に金銭のやりとりが発生するような場合は「掲載料モデル」が採用できます。

例えば「ぐるなび」のような飲食店検索サイトが好例。

店舗情報を掲載することによって集客ができ、売上があがります。だから飲食店はメディアに対して広告料を支払う。といった感じですね。

このモデルでいくなら、その業界の市場規模や平均的な利益率などを必ず抑えておきましょう。

広告モデルでいくべきケース

直接的に金銭のやりとりが発生しない場合は、色々ありますが一般的には「広告モデル」でしょうか。

魅力のある情報でメディアに人を集めておいて、その人にリーチしたい企業の広告を掲載して広告料をいただくモデルです。

掲載料モデルに比べて、より多くのユーザーを集めなければいけないケースが多いです。「Yahoo!ニュース」などが好例で、各種記事を掲載して人を集めた上で、バナー広告等の収益をあげています。

ユーザー課金モデルでGO!なケース

非常に判断が難しいとこではあるんですが、もしもターゲットとなるユーザーにとって喉から手がでるほど欲しい情報を発信できる場合(アイドルの私生活とか、誰もが知っている成功者が書く金儲けネタなど)は、「ユーザー課金モデル」も採用できます。

まぁ上記みたいな極端にダークなものでなくとも、例えば日経新聞電子版などは、読者が月額費用を支払って情報を得ることができるタイプですよね。

思考停止して「流行ってるしオウンドメディアやってみようぜ」ならやめたほうがいい

いかがでしょうか?Webメディア立ち上げたいなーと思って企画中の人も、立ち上げたはいいものの思うように成果が出ない人も、この5点を考えてみると次のステップに進めるかもしれません。

とりあえず重要なのは、メディアとブログは別物で、メディアは事業としての利益を産みながら継続性を持っていなければやる意味自体が無いってことと、何より「伝えたいこと」が無いならやめといたほうがいいよってなことですかね。

ぶっちゃけて言ってしまえば "続かないメディア" なら、費用対効果からみてLPに勝てないんです。

そして、続くメディアをやろうと思ったら目的や意図を明確にして、費用に対する成果(数字)を上げ続けないといけない。

なんとなく流行りに乗っかって何も考えずにやってしまうと割と痛い目にあうので気をつけましょう。ってな話でした。


著者:千歳 紘史株式会社理想ラボ プロデューサー)

1984年山形県生まれ。早稲田大学商学部卒。大手Webインテグレーターで受託型のディレクター業務を経験後、日本最大級の不動産ポータルサイトHOME'Sを運営する株式会社ネクストで大規模自社サービスのディレクター業務を経験。サービス戦略、企画、開発ディレクション業務に従事したのち、独立。企業のWebサービス戦略立案、プロジェクトマネジメント及びディレクション業務を支援する。

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