クライアントの無茶振りをデザイナーにうまく伝える方法

「格好良く信頼できる感じで・・・」
「若い女性に受けて、高級感があって、かつ安いと思わせられて・・・」
「もっとドーンてインパクトが欲しいんだよね・・・」

クライアントからディレクターに寄せられるデザインに関しての要望は日々ものすごい数に上ります。
どんなWEBディレクターも経験したことがあるとは思いますが、当然、上記のようなむちゃくちゃな意見をそのまんまデザイナーさんに渡してはうまくいきません。
最悪、それが原因でプロジェクトが頓挫する。なんて最悪のケースすらありえます。

こういうときは、ただ単純に「○○が良いとクライアントが言っていました」とデザイナーに伝えるのではなく、要素を分解して、極力具体的な形でクライアントと意思をそろえて、『実際の作業内容』まで話しをまとめてからデザインを依頼する必要があります。

■格好良く信頼できる感じで・・・(ボヤっとしてるけど、ユーザーに何を感じさせたいのかは明確な場合)
ケースとしてはもっとも多いのがこのパターン。
対応方法としては、ずばり例を提示して挙げることです。
「じゃあ、こんなサイトのイメージですかね?」とか、「それはたとえば○○社のCMのような感じですか?」などなど、
担当者自身がすでにちょっとパクりたいなーというサービスを持っているケースも多いので、考えられるネタを提供してあげるだけで大体解決します。

■若い女性に受けて、高級感があって、かつ安いと思わせられて・・・(やりたことが多すぎてグチャグチャになっている場合)
営業経験やプロモーション経験が豊富なディレクターが、つい「あーいいですねー!」と相槌を打ってしまいそうになる危険なパターンです。
このまんま投げられると、デザイナーは何を目的としたら良いのかサッパリ分からなくなってしまうので、混乱を引き起こしやすいケースといえます。
対応方法としては、最終的な目的を思い出させてあげて、かつ
「デザイン戦略をフェーズで切ってあげる」
という方法が一般的。
1:まずは認知のために「業界的なスタンダードデザイン」でスタート
2:ある程度認知されたら「独自色を出すためにターゲットを絞り、極端な女性路線に」
3:女性路線でうまくいけば、高級路線を狙って印象を格上げしてみましょう
とか、そんな感じ。
クライアントは、こういう「先のことまで見てくれるディレクター」を結構信用してくれるもんです。「無茶ですよ」とは言い切らずに、「いつかやりましょう。それはこういう条件がそろったときに効果を発揮します。」とするとうまくいきます。
で、フェーズを切ってあるのでデザイナーにとっても「今回はこういうテイスト、いずれこうなる予定」という要素をデザインとして盛り込みやすくなります。

■もっとドーンてインパクトが欲しいんだよね・・・(デザイン自体に認識が薄い、もしくは単に今のデザインが気に入らない)
このケースが一番厄介です。もちろん、デザイナーにそのまま伝えると最悪のケースに陥る可能性も高いです。
対応方法としては、「具体的に何をどうすればいいのか?」を徹底的に確認すること。
あいまいなものに形を与えなければならないため、一旦サイト構築の先にあるビジネスモデルや、クライアントのサイトに求める役割を再確認し、ディレクターが「説得」することが一番早いです。つまり、「僕はこうやるのが最も良いと思います」と思い切って意見をぶつけてしまうということ。
それがあっていても合っていなくても、クライアントは必ず否定か肯定の意思を表示してくれますので、そこから「本当は何を求めているのか」の思いを聞き取ることが早道です。