ディレクターは「御輿の上の人」だと思う

プロジェクトが始まる時、ディレクターはどこにいて、何をするべきなんだろう?
分業すること自体が難しいと言われるWEB業界において、ディレクターの居るべき位置はどこなのか?
ディレクターは「制作チーム」の一人です。けれど、「デザイナー」でもなければ、「コーダー」でも無い。
では、僕らの仕事と立ち位置はどこにあるんだろう?

よくたとえられるのは、「現場監督」もしくは「OS」みたいなもの。つまり、統率して管理するもの。

けど、それって本当なんでしょうか?
コスト管理も、スケジュール管理も、品質管理も、クライアントとの折衝も、一つ一つは確かに重要だし、ディレクターの主幹業務といって良い。でも・・・それがディレクターの本懐なんだろうか?

僕はそうは思いません。
ディレクターの本当の仕事は「巻き込むこと」だと思っているからです。これは、例えるならむしろお祭りの神輿の上に乗ってる人に近いと思います。彼らは決して神輿を担いでいるわけではありません。それどころか、彼らが乗ってしまうことで若干担ぎ手の負担が増加してしまうような存在。

しかし、彼らは担ぎ手をはやし立て、鼓舞し、盛り上げ、そして「進むべき方法」を指示することができる存在でもあります。
それは、担ぎ手よりも高い位置から道を見渡すことができるからです。

WEBディレクターとはそういう存在であるべきだと僕は考えています。

僕らはデザイナーやコーダー、プログラマー、そしてクライアントの担ぎ上げるプロジェクトの上に乗っかって、高い位置から道を見つけ、的確に誘導し、そして担ぎ手をモチベートしなくてはなりません。だからこそコミュニケーション能力は高くあるべきだし、だからこそデザインやコーディング、プログラムに関する基本的なことプラスアルファの突っ込んだところまでの知識が必要なんだと考えます。

だって、どんなに「がんばれ!」て言っても、そもそも自分と同等かそれ以上の「見る目」を持った人間からの言葉でないと「やる気」にはならないでしょう?

大事なことなのでもう一度・・・
僕たちディレクターは、制作スタッフやクライアントまでも巻き込んで、神輿を作らなくてはならない。そしてその「上」に乗らなくてはならない。
プロジェクトが迷走するかしないかは「上に乗った人」しだいだと。そう思うのです。